肛門の病気

日帰り手術
 当院にて、朝もしくは昼手術して半日で終了する手術です。
(痔核、痔瘻、裂肛の根本手術等)

重度の痔の最新治療法「ジオン治療(4段階注射法)」
 痔核を切り取る手術と違い、痔核の痛みを感じない部分に注射するので、傷口が痛んだり、 出血することがほとんどない治療法です。しかも従来の痔を切る手術に匹敵するような成績 が得られています。(この注射は知識と熟練を要するために、ジオンを使用できるのは講習 を受け認められた医師のみになっています。 )


肛門疾患の説明

内痔核
肛門の奥に生じた静脈のかたまり。うっ血してふくらみ、出血を伴う。

内外痔核
内痔核に肛門の周囲にかけての静脈のかたまりが加わったもの。出血と痛みを伴う。

血栓性外痔核
肛門下部から肛門周囲の静脈内に血液が溜まったもので、急に腫れて痛みを生じる。

脱肛
内外痔核が容易に外に出てくるようになったもの。

嵌頓痔核
静脈内に血液のかたまりが多数できて張れと痛みがひどい。

肛囲膿瘍
肛門と直腸の境に開口する肛門腺に感染が起こり、肛門周囲に膿の溜まりができたもの。痛みがひどく熱が出る。

痔瘻
膿の管が肛門の内から外へとでき、入り口からばい菌が入って化膿し、膿となって出口から出てくるもの。

小児・乳児痔瘻
女子にはできにくい。乳児痔瘻は、切開排膿するだけで1歳までほとんど治癒する。小児痔瘻は小学校をすぎても治らないものは大人と同じ手術が必要である。

膿皮症
肛門周囲に排膿する二次口を多数有し、病変の皮膚は褐色で、凹凸とした硬結が有り、瘻間は皮膚の浅い所を走る。抗生物質で治らないときは手術が必要。

毛巣瘻
肛門後方、尾骨上方に膿瘍を形成する。後天性に毛髪が皮膚を貫いて発生する。手術が必要。

裂肛(きれ痔)
肛門に裂傷ができて、排便時に出血して痛みが強く治りにくい。

皮膚痔(スキンタグ)
肛門の皮膚が腫れてたるみができたもの。

直腸粘膜脱
直腸の粘膜が肛門の外へ延びてきたもの。

直腸脱
直腸が肛門外に脱出し、便もれ、排便傷害の原因になる。手術が必要。

肛門ポリープ
肛門と直腸の境にいぼ状の繊維のかたまりができだんだん大きくなる。悪性ではない。

肛門狭窄
肛門が狭くなり拡がりが悪くなったもので、便が出にくくなる。肛門を広げる手術が必要。

肛門湿疹
肛門の周りに皮膚炎を生じたものでかゆみを伴う。水虫が原因の場合もあるため注意が必要。

直腸瘤(直腸膣壁弛緩症)
直腸と膣の間の壁が薄くなって、前方に袋状になり、ここに便が溜まり排便傷害をおこす。まず便通を整えるため下剤などの保存的治療をする。改善しないときは袋を縫い縮める手術が必要。

尖圭コンジローマ
ウイルスの直接感染により起こるいぼ。多発性で、肛門周囲から陰嚢、陰茎、陰唇、膣まで及ぶことがある。手術(焼却)が必要だが再発しやすく何回も手術をすることが多い。